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真珠を吞みて 死期を知る
執筆者:Naoko 2022年は、澁澤龍彦がなくなって35周年の年。30周年の時のような、澁澤の書籍が新装版で出版されるとか、比較的大きな美術館が澁澤展を開催するといった派手なイベントはあまりない。 強いて言えば、彼の人のゆかりの地である鎌倉・長谷にある鎌倉文学館で、『特別...

Naoko
2022年10月13日読了時間: 3分
閲覧数:37回


数多の傷は「在りたい」という願い
執筆者:Naoko 精神の痛みが壮絶であればあるほど、肉体の痛みで感覚をまぎらわそうとする人がいる。 精神の痛みを和らげるための癒しの一つとしての自傷行為。 自傷行為は、いわゆるリストカットだけではなく、体中を埋め尽くすタトゥーや耳だけではない様々な場所へのピアッシング、S...

Naoko
2022年4月7日読了時間: 4分
閲覧数:98回


何かを我慢しながら生きている
執筆者:Hiroko 何かを我慢しながら生きている。 大人とはそういうもので、言い訳は社会人として失格だ。 だけど自分の中の違和感は隠しきれないほど大きくなって破裂寸前だった。 そんな精神状態のときに読んでほしいのが『常識のない喫茶店』という小説だ。...

Hiroko
2022年2月24日読了時間: 3分
閲覧数:54回


搾取される者の抗いと傷
執筆者:Naoko 伊坂幸太郎のデビュー作『オーデュボンの祈り』が2000年に登場し、こんなに人を夢中にさせ、興奮させ、そして最後はスカッとさせる面白い小説があっていいものだろうか?と衝撃を受けたのを今でも覚えている。 朝・夜の通勤電車の中で夢中になって読み耽り、乗り過ごし...

Naoko
2021年12月9日読了時間: 5分
閲覧数:29回


努力だけではどうにもならないけど
執筆者:Hiroko 言葉にするまでもないが少し心に引っかかることが、日常には山ほどある。 1日の思考の大半はこんなコトだろう。 その”言葉にするまでもないが心に少し引っかかること”を、うまく言語化してくれている小説がある。 津村記久子の『ポースケ』だ。...

Hiroko
2021年10月30日読了時間: 4分
閲覧数:23回
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