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監視の先は統制かディストピアか
執筆者:Hiroko 20世紀イギリス文学の最高傑作、ディストピア小説の金字塔と言われ、名作ランキングで常にトップに君臨する小説がある。 1949年に出版された、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』だ。 その後のディストピア文学にはもちろんのこと、政治的思想など多岐にわたり...

Hiroko
2022年2月10日読了時間: 4分
閲覧数:24回


幸せになることより、満足すること
執筆者:Hiroko 誰もが簡単にやっていることのようで、実は難しいことはたくさんある。 毎朝起きて仕事に行き、最低限の人間らしい生活を送れるよう炊事洗濯をすることもだし、無限にある選択肢のなかから、いまの自分にちょうどよい息抜きを探して精神を保つこともだ。...

Hiroko
2022年1月27日読了時間: 3分
閲覧数:16回


純文学と官能小説の狭間で
執筆者:Naoko 『姫君を喰う話』というセンセーショナルなタイトルの本を書店で見かけ、本能的に手に取ってしまった。 「喰う」とは、性的なものを意味する比喩なのか、それともカニバリズムを意味する猟奇的な物語なのか、腹の奥がこそばゆいような奇妙な感覚に陥りながら、おずおずと会...

Naoko
2022年1月20日読了時間: 5分
閲覧数:32回


橋の下を、たくさんの水が流れた-後半-
執筆者:Hiroko 戦争や釣り、ワインなど多岐にわたる題材の名作を残した純文学作家の開高健。 後半は、戦争をテーマにした未完の闇3部作の2作目にあたる「夏の闇」のヒロインについての考察を書いていく。 「橋の下を、たくさんの水が流れたー前半ー」 はコチラから。...

Hiroko
2022年1月13日読了時間: 3分
閲覧数:28回


”はねっかえり”ヒロインの系譜
執筆者:Naoko 年末年始の読書は、田中芳樹のビクトリア朝怪奇冒険譚三部作『月蝕島の魔物』、『髑髏城の花嫁』、『水晶宮の死神』から。 10代の頃よく読んでいた田中芳樹の作品。 『銀河英雄伝説』、『アルスラーン戦記』、『創竜伝』、『タイタニア』等、長編且つスケールの大きさ、...

Naoko
2022年1月6日読了時間: 8分
閲覧数:14回


橋の下を、たくさんの水が流れた-前半-
執筆者:Hiroko 元サントリーのコピーライターで、フィクション・ノンフィクションともに名高い作家の開高健には、未完の闇3部作がある。 『輝ける闇』 『夏の闇』 『花終る闇』(未完) 1964年に朝日新聞社臨時特派員として戦時下のベトナムに入り、ゲリラ攻撃に合うも生還。こ...

Hiroko
2021年12月30日読了時間: 5分
閲覧数:76回


弱き人間たちの品評会
執筆者:Hiroko これは、共依存を様々な角度から書いた小説だ。 不倫相手とのセックスの回数を記録する女に徘徊老人、家のドアを開けっぱなしにする裸男に面倒見が良すぎる聖職者。 たまたまTwitterのタイムラインに流れてきて見つけたのがこの本。...

Hiroko
2021年12月16日読了時間: 3分
閲覧数:28回


搾取される者の抗いと傷
執筆者:Naoko 伊坂幸太郎のデビュー作『オーデュボンの祈り』が2000年に登場し、こんなに人を夢中にさせ、興奮させ、そして最後はスカッとさせる面白い小説があっていいものだろうか?と衝撃を受けたのを今でも覚えている。 朝・夜の通勤電車の中で夢中になって読み耽り、乗り過ごし...

Naoko
2021年12月9日読了時間: 5分
閲覧数:29回


肉体の拘束は精神を支配する
執筆者:Hiroko <拘束>はファッション史を語る上で必ず出てくるキーワードだ。 ハイヒールもコルセット、ボンテージファッションも、体の自然な動きや機能を制限して美しさを表現する。 圧迫感があり身体にとっては苦痛のほうが大きいのに、なぜ私たちは拘束にこだわるのか。...

Hiroko
2021年11月18日読了時間: 5分
閲覧数:183回


#MeTooのゆくえ
執筆者:Naoko 2017年に映画プロデューサーがその立場を利用し、映画出演の女優たちに対し、セクシャルハラスメントを行い、訴えられたことにより広まった#MeToo。 世界中でMeTooの声を上げる女性がいる中、心当たりのある男性は、さぞや肝が冷えたのではないだろうか?...

Naoko
2021年11月12日読了時間: 7分
閲覧数:56回


文学を愉しむサイト・たおやぎ
文学を愉しむサイト・たおやぎ を 2021年11月1日に開設しました。 たおやぎ、とは、「嫋やか」さの造語で、姿や形、動きがしなやかな女性でありたい、生きていくうえでまた弾性持ったあり方を皆様と共有したいという願いを込めて、二人で名付けました。...

Naoko
2021年10月31日読了時間: 2分
閲覧数:20回


努力だけではどうにもならないけど
執筆者:Hiroko 言葉にするまでもないが少し心に引っかかることが、日常には山ほどある。 1日の思考の大半はこんなコトだろう。 その”言葉にするまでもないが心に少し引っかかること”を、うまく言語化してくれている小説がある。 津村記久子の『ポースケ』だ。...

Hiroko
2021年10月30日読了時間: 4分
閲覧数:23回


私はただ寂しかっただけなんだ
執筆者:Naoko 親子関係が芳しくない友人がいて、母親が理解してくれない、意見が合わず、言い争いをしてしまうという愚痴にも似た話を時々彼女から耳にすることがあった。 ある時、「直子さんはいいよね、お母さんと食事に行ったり、旅行したり。うちは絶対ダメ。」と言ったきり、しばら...

Naoko
2021年10月24日読了時間: 4分
閲覧数:25回
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